【日本S・第3戦】沈黙の巨人…屈辱の1安打零封負けでシリーズ9連敗

2020年11月24日 22時24分

笛吹けど踊らずの巨人打線。原監督(右から2人目)も打つ手なしだった

 痛恨の一発だった。0―0の3回二死二塁、エンジェル・サンチェス投手(30)が中村晃に投じた5球目、141キロのフォークが高めに抜けた。打たれた瞬間、本塁打と分かる当たりに今季8勝をマークした右腕は唇をかんだ。「絶対に勝ちます。戦いはまだまだ続きます」と決戦に臨んだが白星にはつながらなかった。

 力は見せた。6回無死一、三塁のピンチもグラシアルを遊ゴロ、栗原を申告敬遠からデスパイネ、代打・長谷川を抑える粘りの投球で無失点。7回途中6安打3失点とシーズンであれば〝及第点〟と言えるデキではあったが、浴びた一発があまりにも重すぎた。

 シリーズ2戦でわずか3得点のG打線はこの日も沈黙。「そんなに動かすところはない」(原監督)とウィーラーを6番に昇格させた以外は同じメンバーで臨んだが、左腕・ムーアの前に苦戦した。

 初回、先頭の吉川尚が遊撃・牧原の悪送球で無死二塁の好機。だが、松原が送りバント失敗で坂本が三振、岡本が遊ゴロに倒れ無得点。その後は力のある直球と多彩な変化球を駆使する左腕に7回まで無安打に抑えられ、2回以降は二塁も踏めないまま…。8回に2番手・モイネロから一死一、二塁の好機をつくったが、田中俊、重信と決死の代打攻勢も実らない。9回二死から丸の中前打でノーヒットノーランの屈辱を免れるのが精いっぱいだった。

 力の差を見せつけられるどころか、まさかの1安打敗戦。3連敗で王手をかけられた巨人は日本シリーズ9連敗。このまま終わってしまうのか。