巨人の原辰徳監督(62)が「不動心」で24日のソフトバンクとの日本シリーズ第3戦(ペイペイ)に臨む。

 2連敗からの巻き返しを狙うチームはこの日、大阪から福岡入りすると鷹の本拠地・ペイペイドームで全体練習を行った。指揮官は円陣で約2分間の訓示を行い「さあ、行こう!」と声をかけ練習をスタート。ナインは投内連係、シートノック、打撃練習で汗を流した。

 2戦わずか3得点と打線が湿っているが指揮官は「そんなに動かすところはないとは思うんだけど」と3番坂本、4番岡本、5番丸のクリーンアップを中心とする打線の大幅な改造を否定した。

 一方でここまでチームの全3打点を稼いでいる8番ウィーラーについては第3戦の相手先発が左腕・ムーアということもあり「(調子が)いいじゃない」と打順昇格の可能性を示唆。その上で「日本シリーズというのはさ、『こういうチームで勝ってきたんだ』というのだからね」と今季の戦いの総決算としてペナントレースの主要メンバーで戦う覚悟を見せた。

 ただし打線が奮起しても2戦18失点の投手陣が粘れなければ勝ち目はない。「2点、3点先に取られると、動こうにも動けないところがある」と原監督は第3戦先発・サンチェスに期待を寄せた。助っ人右腕は「チーム一つになって、明日の試合は絶対に勝ちます。戦いはまだまだ続きます」と意気込んだ。

 第2戦では2つの適時失策と選手に硬さが見られるが「セントラル・リーグをぶっちぎりで優勝したチームなんだから。やっぱりそこに対してはひけは取りたくない」と指揮官。セ王者としてブレることなくまずは1勝を手にする。