【日本S・第1戦】CS無安打から一変4打点! 恩師が語るホークス・栗原の〝逆境パワー〟

2020年11月22日 06時15分

6回に2点タイムリー二塁打を放ったソフトバンク・栗原は、塁上で「ケバブポーズ」

 ソフトバンク・栗原陵矢捕手(24)が鮮烈な〝全国デビュー〟だ。

 巨人との日本シリーズ第1戦(21日、京セラドーム大阪)で迎えた2回の第1打席。栗原は無死一塁から菅野のスライダーを完璧に捉えた。「めちゃくちゃ緊張していました。ファーストストライクから思い切って打ちに行こうと思っていました」と先制の2ランを右翼席に突き刺した。

 第2打席でも右翼線への二塁打を放つと、もう勢いは止まらない。6回二死一、三塁では左中間を破る2点適時二塁打を放ち球場を沸かせた。

 決戦前日にはリハビリ中の先輩・今宮から「日本全国に栗原という名前をアピールするように」との〝指令〟が来た。「その一心で頑張ります」と誓っていた通り、菅野から3打数3安打4打点の活躍で名前を売った。

 ロッテとのCSでは初戦の第1打席で満塁の好機で痛恨の併殺打。そのままノーヒットに終わったが、日本シリーズの舞台で見事によみがえった。

 そんな栗原の〝逆境パワー〟は春江工業高時代からだったと恩師・川村忠義監督(現・福井商)が明かす。1年から活躍しチームを秋の北信越大会優勝に導いた栗原。しかし、神宮大会の直前の練習試合中に大きな壁にぶち当たる。何をしてもうまくいかない。攻守で精彩を欠き、悔し涙を浮かべて自らの交代を直訴したという。ところがそんなドン底状態からすぐに大変身を遂げた。川村監督は「吹っ切れたかのように動きが良くなった。仲間から励まされたこともありガラッと変わったんです」と振り返る。神宮大会ではチームを4強入りに導く活躍ぶりだった。

 栗原の大活躍でソフトバンクは2018年第3戦から日本シリーズ9連勝でポストシーズン13連勝。V4への視界は良好だ。