ソフトバンクのエース・千賀滉大投手(27)が7回3安打無失点の好投で4年連続日本シリーズ開幕投手の大役を見事に果たした。

 初回、巨人の4番・岡本を154キロ内角球でバットをへし折り、2回は先頭の丸をこの日最速159キロの内角真っすぐで見逃し三振に仕留めるなど巨人打線を圧倒。チームを初戦勝利に導くだけでなく、随所に工藤監督の期待に応える投球を見せた。

「(相手打者に)イメージや印象、意識とかが入るので次の投手が投げてもその意識を変えるのはなかなか難しい。そこを期待している」。指揮官のメッセージを受け止め、シリーズ全体を通しても価値ある118球だった。

 降板後、千賀はチームを通じて「初回は少し力が入りすぎてしまい、自分のバランスで投げることができませんでした。栗原の先制ホームラン、タイムリーのおかげで中盤以降はとても楽な気持ちで投げることができました」とコメント。続けて「少しボールにバラつきはありましたが、結果0点に抑えることができたので良かったです。大事な初戦をチームのみんなで良い流れに持っていくことができたと思います」と、エースらしく4打点の栗原を称えつつ、チームが勢いづく勝利を喜んだ。