新天地・辻西武から謎の高評価 2012年MVP・吉川光は〝理想郷〟で輝きを取り戻せるか

2020年11月21日 06時15分

新加入の吉川光は、西武が必要とする左腕だが…

 指揮官による謎の高評価が再生のキッカケになるかもしれない。

 西武は20日に日本ハムとの間で吉川光夫投手(32)の金銭トレードの成立を発表した。

 渡辺GMは「ライオンズに必要な左の戦力として吉川投手を獲得することになりました。重要な場面で活躍してくれることを期待しています」と慢性的な左腕不足解消の助けとなってくれることを期待した。

 なにより「喉から手が出るほど欲しかった」とこの補強を望み、獲得を喜ぶ辻監督の熱意が8年前の輝きを取り戻せず、苦しんできた吉川にとって再生への最後の望みとなるかもしれない。

 日本ハム時代の12年、絶対的エース・ダルビッシュの穴を埋め14勝5敗、防御率1・71の好成績でパ・リーグMVPとなった吉川。しかし、初の開幕投手となった翌年以降、そのメンタル面の課題から思うような活躍ができず、16年オフに巨人へトレードされ、その2年半後に再び日本ハムに出戻るという不遇な時を過ごしてきた。

 そんな吉川にとって若手の主力候補に同じメンタル面で課題を抱える投手が多く、かつ復調さえすれば異次元の大量援護が見込める強力打線を持つ西武は、環境を変えるにはある意味で理想郷。なにより現場の最高責任者が手放しで自らを評価し、必要としてくれている。

 あの8年前の輝きを取り戻すのに、これ以上の環境はないと言い切れる西武の歓待ぶりだ。