巨人を熱くする屈辱的シリーズ下馬評 〝反骨の男〟原監督の本音は…

2020年11月21日 05時15分

日本シリーズを前に会見した巨人・原監督(代表撮影)

 今年の日本シリーズがいよいよ21日に京セラドームで開幕。日本一に輝くのは、パ・リーグを3年ぶりに制して4年連続日本一を狙うソフトバンクなのか、それともセ・リーグ2連覇の巨人か。下馬評では一方的な展開も予想されている中、劣勢とみられている原監督の心中は…。

 令和の大逆転なるか。巨人は20日に京セラドームで最終調整を行い、出撃態勢を整えた。今季のセ・リーグではCS開催が見送られ、チームは18日から大阪入りし、シート打撃などで実戦感覚を保ってきた。

 すべての準備を終えた原辰徳監督(62)は「チームそのものは昨年より進化している。いろんな意味で準備というものは昨年に比べるとできていると思います。我々の野球をしっかりできるかというところが最も重要だと思っています」と力を込めた。

 シーズン終盤こそやや失速したが、コロナ禍でもライバル球団を圧倒してリーグ連覇を達成。ただ、2連覇しても下馬評ではソフトバンクが圧倒的に優勢だ。主な理由は全体的な戦力の厚みの違い。短期決戦にもめっぽう強く、日本シリーズは8連勝中で4年連続の日本一に手をかけている。

 さらに今シリーズがDH制となったことで、相手は全試合で普段通りに試合に臨むことができる。また、巨人としては8年連続で日本一から遠ざかると球団のワースト記録となってしまう。不名誉な記録を阻止するには王者を倒すしかない。さらには昨今指摘されるセパの実力差を覆すセ代表としての使命…。さまざまな重圧とも戦いながらの頂上決戦となる。

 しかし、勝負はやってみなければ分からない。この日の指揮官は淡々とした言葉に終始したが、内に秘めた闘魂はメラメラと燃え上がっている。4年連続でV逸中だった昨季の開幕前には、今回の日本シリーズと同様に下馬評が著しく低かったことに対し、こんな反骨心をのぞかせていた。

「極端に言うと(評価は)悪い方がいいな。心理としては低い方がいい。周りをアッと驚かせられるじゃない」

 そうニヤリと笑った昨年は広島の4連覇を阻み、見事に5年ぶりのリーグ優勝だ。要するに、劣勢に立たされるほど原監督の闘争本能はますますかき立てられるわけだ。

 これまでにも何度も「ピンチはチャンスなんだ。ピンチの時ほどチャンスがある」と繰り返してきた熟練指揮官。4連敗でなすすべなく砕け散った昨年の二の舞いはもちろん繰り返さず、逆に4勝0敗でリベンジすれば周囲はアッと驚くに違いない。どんな〝原マジック〟が炸裂するのか、盟主の威信をかけた戦いが始まる。