日本ハム・矢野謙次コーチ 就任1年目…あえて「デカ声」で一塁コーチャーを務めた理由

2020年11月21日 06時15分

就任1年目のシーズンを終えた日本ハム・矢野コーチ

【核心直撃】今年が指導者1年目だった日本ハムの矢野謙次外野守備コーチ兼打撃コーチ補佐(40)。2018年に現役を引退後、米コーチ留学を経て、今季から同職に就いた。5位に終わった原因を含めて1年を振り返ってもらった。


 ――コーチ1年目の今季はどうだった?

 矢野コーチ 選手にものすごく助けてもらった。試合では自分が先頭になって打者のスイング、投手との力関係、ここ最近の調子を見て守備位置の指示を出すんだけど、これは選手の方がずっと見てきているわけだから、直感はアイツらの方が絶対正しいと思っている。俺が指示を出したとしても、自分で思うものがあればそっちに動け、と伝えていた。そういったコミュニケーションの中で出た彼らの答えは、ことごとく当たっていた。

 ――グラウンド上でも選手と意見交換をする場面が多く見られた

 矢野コーチ そうだね。「俺はこう思うけど、お前はどう思う?」と。一緒だったらそれでいいし、互いに意見を出し合って、また新しいものが出てくるかもしれない。

 ――今季のチーム75失策はリーグ最多だった

 矢野コーチ 何かを指示する声が圧倒的に少ない。全部「誰が行くんだ? 誰が行くんだ?」の人任せ。外野手には昨秋から「間違ってもいいから声を出せ」と言ってきた。俺が現役のころは「ぶつかってでもいいから捕れ」と言われていたけど、それはダメなんだ。ケガしちゃうから。口酸っぱく言ってきたから、外野手に関してはフライの際に危ないプレーなどは一切なかったよ。

 ――今季途中に臨時で一塁コーチャーを務めた際には大声で選手に指示を出して話題を呼んだ

 矢野コーチ コーチャーは人を動かさないといけない。あれだけ大きい声で指示を出せば(走者が)戻るでしょ? それに俺がそうすることで、君たち(メディア)が取り上げてくれて、アマチュアの子たちも見てくれる。「プロでもこれだけ声を出すんだ」と思ってくれる。そうしたら、子供たちもどんどん主張できるように変わっていくと思うんだよね。

 ――西川がメジャー挑戦を掲げ、来季は中堅手のポジションが空く可能性がある

 矢野コーチ そこは大きな課題になる。ただ、試合勘だったり、そういった部分はこれから伸ばしていける。ポテンシャルのある選手がたくさんいることは間違いないし、一つひとつ磨いていくしかないね。