日本シリーズは35年ぶり「全試合DH制」 巨人・原監督が快諾した〝真の理由〟とは

2020年11月19日 20時38分

練習中に笑顔を見せた巨人・原監督

 35年ぶりの日本シリーズ「全試合DH制」を承諾した〝真の理由〟とは――。巨人は19日、決戦の地・京セラドームでの全体練習を行った。前半部分は非公開とされ、打撃練習のみが報道陣に披露された。

 その後、原辰徳監督(62)が報道陣に対応したが、そこで明かしたのがソフトバンクの提案によって決定した「全試合DH制」だった。もちろん、原監督にとっても異論はない。選手の負担、故障リスク軽減というだけではない。昨年の日本シリーズでの惨敗をはじめ、ことあるたびにセ、パの戦力差を憂い、DH制の導入を訴えた経緯もある。

 ただ、それだけではない。「(DH制導入による)有利とか不利とか、そんな理論をね、そこでするというのは、もうすぐ90年を迎えようとしている野球界に対して失礼。やっぱりファンが何をファンが望んでいるか、というのはとても大事なことですよ」(原監督)。DH制導入を訴えてきた〝真の狙い〟である「野球の近代化」と「野球人口の裾野拡大」を強調した。

 DH制でレギュラーが9人から10人へと変われば、プレーすることへの興味関心も増す。試合展開も、切れ目のない打線となりスリリングな展開になれば、ファンの拡大にもつながる。原監督はそれを「教育的である」と語り、プロのみならず少年野球、高校野球と〝統一ルール〟としての導入を提唱していたのだ。

 今回はくしくも敵軍からの提案によるものだが、日本プロ野球最高峰の舞台「日本シリーズ」で実現することに異論はない原監督。「野球界を発展する、させるという部分においてはやっぱり一歩踏み出す必要があるだろう、というところですね」とも語った。

 舞台は整った。あとは両軍が熱い、エキサイティングなプレーを披露するだけだ。