中日異例の〝現場介入〟「立浪氏コーチ招へい」で高まる監督への期待

2020年11月19日 06時16分

春季コーチに招へいされた立浪氏

 来季10年ぶりリーグV奪回へ向けて本気になっている中日が現場へ異例の〝強制介入〟だ。

 来年2月の春季キャンプにOBで評論家の立浪和義氏(51)を臨時コーチとして招へいすることが明らかになったが、これは球団の主導で動いたもの。加藤宏幸球団代表(61)は「球団から現場の与田監督にお願いして了承してもらった。それで立浪氏に要請して快諾してもらった」と経緯を明かす。

 これまで中日は2004年の落合政権下以降、ほとんど現場主導でコーチ人事や戦力補強などが行われてきたが、ここにきて球団フロントが主導権を握った格好だ。

 現在、中日には左打者の打撃コーチがおらず、左打ちの野手たちから同じタイプのコーチを望む声がくすぶっていた。通算2480安打を誇る希代のヒットメーカー・立浪氏はまさに適任。今季8年ぶりAクラスとなる3位も加藤球団代表は「とにかく来年優勝したい。左打者には左の打撃コーチが教えた方がいいという声もあったし、今季は京田の打撃があまり良くなかった。若い根尾、岡林らも成長させるにはとってもいいのでは」と貧打解消に期待を寄せている。

 期間は2月1日のキャンプインから1か月間。今春の沖縄キャンプでは立浪氏が評論家として訪れた際、与田監督から依頼されて急きょ根尾を打撃指導したことがあったが、今回は球団が依頼した正式な臨時コーチという立場となる。

 2009年に中日一筋22年で現役引退しながら、これまで一度も中日での現場復帰がかなわなかったミスタードラゴンズ。あるOBは「ついに〝山が動いた〟。春季キャンプでの臨時コーチの実績が認められれば、さらに将来の監督となる可能性もあり得るのでは」とみている。

 来年の春季キャンプでの立浪氏の動向が注目を集めそうだ。