「短期決戦の鬼」鷹・工藤監督の秘訣は〝第六感〟だった

2020年11月19日 05時16分

練習を見守る工藤監督

 頂上決戦で〝短期決戦の鬼〟が大暴れするか。ソフトバンクの工藤公康監督(57)が巨人V9以来の日本シリーズ4連覇へ闘志を燃やしている。18日はシート打撃を見守った。活発だった打撃陣について「いい状態なんじゃないかと思ってます」と手応えを口にした。

 それにしても短期決戦に強い。2015年の就任以来、過去5年で4度の日本一に輝いている。ポストシーズン12連勝中。日本シリーズも18年の第3戦から最長記録となる8連勝中だ。尋常ではない勝率を誇る秘訣は何なのか。

 工藤監督と言えば〝ミスター・シミュレーション〟というほど、綿密な想定をして準備をしていることで知られる。ただ、短期決戦では想定外のことも起きる。そこで重視しているのが経験に裏打ちされた〝工藤の第六感〟だという。

「大事にしているのは迷わないこと。自分の勘というか、感覚とか。選手の調子や状態とか、僕自身の目で信じたものをうまく使えるようにと思ってます。(周囲の考えを)いろいろと聞いてしまうと迷いが生じるので」

 過去には相手投手、打者への「合う、合わない」の見極めで工藤マジックを炸裂させたこともあった。昨季でいえば、下克上を決めた西武とのCSで内川に代打・長谷川を送る勝負手を打った。シーズンでは基本的に首脳陣の意見を聞いて決断を下すが、短期決戦では自らを信じることを決めているという。

 日本一になった回数は選手時代と合わせて15回。川上哲治氏と並ぶ歴代2位を誇る。今年も日本一請負人として采配を振ることになりそうだ。