巨人・坂本VS最強のオバケ!〝逆シリーズ男〟返上なるか

2020年11月18日 05時15分

日本シリーズに向け調整した巨人・坂本(顔写真はソフトバンク・千賀)

 原巨人が頼れるキャプテンに〝お化け退治〟を依頼した。ソフトバンクとの日本シリーズ第1戦(21日、京セラドーム)に向け巨人は17日に東京ドームで全体練習を行った。4連敗を喫した昨年の雪辱に燃えているが、リベンジのカギを握るのが主将・坂本勇人内野手(31)の持つ「特性」だという。今季、史上2番目の若さで2000安打を達成した天才バットマンの特殊スキルとは…。


 前日の超高速マシンこそ姿を消したが、坂本、丸、岡本らは打撃投手のボールをスイングを確認しながら黙々と打ち返した。左足内転筋の張りから回復しフェニックス・リーグで調整していたベテラン亀井も17日にチームに合流。決戦に向け陣容が整った。

 原監督が「やっぱり先手必勝というのは当然大事なことだしね」と話すように、打撃陣の想定は鷹のエース・千賀滉大投手(27)。160キロ近い直球に加え、落差のある「お化けフォーク」が第1戦で待ち受ける。

 巨人は絶対エース菅野が登板予定も無得点では勝てない。初戦で敵エースの前に打線が沈黙すれば、昨年の二の舞になりかねない。そんななか、チーム関係者は「相手エースの心を折る打撃ができるのはやっぱり勇人」と断言する。

「勇人は相手エースのウイニングショット、それも抜けたボールではなくコースに完璧に決まったボールを仕留める率が高い。丸も好打者だがそういうケースは勇人の方が圧倒的に多い」(同関係者)

 失投ではなく、相手が思ったコースに行ったボールを打ち返す。仮に単打だったとしても、大きな効果がある。「ベストのボールが打たれるわけだから、相手の心は折れる。それが千賀のフォークだったら、それ以降は勇人には真っすぐでしか勝負できなくなる。球種をひとつ潰せば投球の組み立てはできなくなる」と巨大ダムを崩す蟻の一穴になると見ている。

「チームとして昨年の悔しい思いがありますので絶対に日本一になりたいと思います」と意気込む坂本は、昨年の交流戦で千賀に4打席連続三振を喫すると球宴でも1三振。日本シリーズ第1戦では執拗な内角攻めに遭い3打数無安打と完璧に抑え込まれた。一度、落とした調子は戻らず13打数1安打と丸と並び大ブレーキとなった。

 だが、今季の背番号6には心強いデータもある。DeNAの守護神・山崎とは5打数3安打の6割、ヤクルトの守護神・石山からも4打数2安打の5割、中日のエース・大野雄は13打数4安打の3割8厘、1本塁打、広島の右腕・九里も16打数5安打の3割1分3厘とフォーク、ツーシームを得意とするライバル球団の主戦投手から好成績を残している。

 14日のパCS第1戦(ペイペイ)で2回に千賀がロッテ・安田に右翼スタンドに特大2ランを浴びたのも、2球目136キロのフォークだった。坂本が「ゴーストバスター」になれるかどうかが、日本一の行く末を大きく左右しそうだ。