やはり頼れる巨人・元木ヘッド 暴露トークで若手の〝日本シリーズ恐怖症〟を完全予防

2020年11月17日 05時15分

シリーズ前でもいつもと変わらぬ巨人・元木ヘッド(右)

 8年ぶり日本一奪還の鍵は普段着野球か――。2年連続でソフトバンクとの日本シリーズに臨む原巨人は16日に東京ドームで練習を行った。前半は報道陣非公開でサインプレーを確認し、打撃練習では千賀、モイネロら鷹の速球派対策で「超高速打撃マシン」に目を慣らせた。そんな中、チームの頭脳・元木大介ヘッドコーチ(48)はいつもよりも強力な〝選手イジり〟を披露した。


 日本シリーズ4連敗の屈辱を晴らす――その一心で巨人は今年1年を戦ってきた。この日は指揮官自らナインに約10分間の訓示を行ったが「内容は言えない。ウチの広報の人たちにも出しちゃダメだと(言った)。いかに重要な内容だったということは察知してください」と中身はサインプレーの練習と同様に極秘扱いとなった。

 超高速打撃マシンで鷹投が誇る千賀やモイネロの速球に目を慣らそうとするなど、嫌が応にも決戦ムードが高まる中、ひとり普段どおりだったのが元木ヘッドだった。打撃ケージ裏では選手に積極的に声をかけ、居残り特打の大城には「お前がしっかり打てや」と大声でヤジを飛ばした。

 練習終了後には球団公式インスタライブに単独生出演。「相手がソフトバンクに決まりました。去年の借りを返せるように、返さなきゃいけないです。今、しっかりと練習をして頑張っていますのでみなさんも応援よろしくお願いします」と感謝を述べ、約45分間にわたってファンからの質問に答えた。

 途中、元木ヘッドを慕い増田大、松原、炭谷の3選手が乱入すると〝元木節〟が炸裂。代走の切り札・増田大に「(パ盗塁王の)周東に負けないと言えよ」と振ると「お前、いい加減、クルマ買いや。松原に運転させて高速代、ガソリン代も払えへん先輩はお前ぐらいや」「勝手に(クルマに)携帯つないで自分の好きな音楽聞いているみたいだな。恐ろしいなお前。社長か。最低やな、お前」。必死に否定する増田大を尻目に、松原には「ロングアイランドの一発芸やってくれる?」とお笑い芸人である実兄のネタを振るなどやりたい放題だった。

 もっとも自然体の姿を見せるのは〝クセ者ヘッド〟の戦略でもある。増田大は昨年のシリーズ第3戦で9回に代走で出場するも暴投で三塁を狙って憤死。今季途中からスタメンに定着した松原はシリーズ初出場と、重圧のかかる2人の緊張を少しでも和らげるのが狙いだ。

 原監督も「比較的若い元木コーチを初めて第3次(政権)でヘッドコーチに置いた。適材適所的な人事をすると、あ、こういうふうにチームは変わるんだなと、すごく勉強になった。年齢的にも難しい状況だったけれども、束ねる、まとめたというところで元木はすごくありがたかった」と最大限に評価する。

 就任時に「オレはコーチの時と変わるつもりはない」と話していた元木ヘッド。このままナインを普段着の状態でリベンジの舞台に送り込めるか、その手腕もシリーズの鍵となっている。