巨人の無双エース・菅野に死角あるか…宮本コーチが語る短期決戦の脅威

2020年11月16日 05時16分

日本シリーズ第1戦に先発する菅野

 一足先に日本シリーズ進出を決めていた巨人の相手が、ソフトバンクに決まった。京セラドームで開幕する21日の第1戦に先発登板するのは、巨人・菅野智之投手(31)。昨年のリベンジを期すべく、マウンドに上がるが、無双モード復活のエースに死角はあるのか――。

 昨年は腰痛によるコンディション不良を押して第4戦に先発。「投げたら動けないくらいの覚悟」で臨むも7回途中4失点で降板、敗戦投手となり敵軍の日本一を目の当たりにした。

 雪辱を期した今季は、破竹の開幕13連勝と敵なし。その後2連敗したものの、14日のDeNA戦(横浜)を5回無失点に抑えレギュラーシーズン最終登板を締めくくった。試合後、日本シリーズへ向け「まずは初戦を取ってね、チームを勢いづかせたい」とさっそく意気込んでみせた。

 最終登板を中13日で臨んだのも、その1週間後の大舞台をにらんでのもの。まさに準備万端、レギュラーシーズン同様の無双モードで臨む菅野に果たして死角はあるのか。数少ないなか指摘されているのが、今季初黒星を喫した10月13日の広島戦と、連敗した24日の阪神戦で見せた、相手打者の対応だ。

 菅野に対するアプローチの仕方が、シーズン中盤までと違っていたというが、具体的にどういうことなのか。当時、宮本投手チーフコーチはこう語っていた。

「(シーズンの大勢が決していたこともあり、相手打者が)やっぱり個人成績に走る部分もあるだろうし(自身の)アピールもあるだろうし、積極的ですよね。チームよりも個人といったところがある。『チーム対チーム』だったら〝流れ〟というのがあるが、個人でくると(初球から)バンバンきちゃうんで。(菅野にとって)難しいとこであることは確か。それはシーズン真っただ中と終盤は違いますよね」

 狙い球、コースをこれまで以上に絞り込み、初球から迷いなく振ってきたことが、無双のエースをジワジワ追い込んでいったのでは、という見解だ。

 ワンプレーが雌雄を決する短期決戦。ソフトバンクナインが状況を度外視した打撃をすることはないだろうが、そこは百戦錬磨。選手個々に徹底的に迷いのない積極攻撃をされれば、菅野にとっても脅威となるだろう。

 ちなみに敗戦時の敵軍の打撃について、菅野は「特に自分が変わった攻められ方をしているとは感じないですね」と語っていたが…。相手の攻撃をすべて受け切ったうえで勝つ〝王道ピッチング〟が頂上決戦でも炸裂するか。