CS敗退のロッテ 澤村&チェン・ウェインの〝流出待ったなし〟

2020年11月16日 05時16分

ロッテはチェン・ウェイン、澤村の残留交渉に難航しそうだ

 シーズン2位のロッテが15日のクライマックスシリーズ(CS)第2戦で1位のソフトバンクに4―6で敗れ、0勝3敗(アドバンテージ含む)で日本シリーズ進出を逃した。井口監督は試合後「(CSや)シーズンを含めて課題はいっぱい出てきたので。(千葉に)帰ってまたマリンで練習して。来年に向けてスタートしたいと思います」と来季のチーム強化に視線を向けたが、途中加入2人の残留交渉は難航必至の状況となっている。

 来季の巻き返しへ、避けては通れないのが主力選手の去就。中でも今年9月に巨人から電撃トレードでロッテに加入、海外FA権を獲得した澤村拓一投手(32)と同月に加入したチェン・ウェイン投手(35)の残留交渉は早くも難航が予想されている。2人を残留させるためには巨額資金が必要となるからだ。

 まず澤村。15日試合後、海外FA権について問われると「(シーズンが)終わったばかりなので。これからゆっくり考えます」と話し今後について明言を避けたが、途中加入後のロッテでは主に「8回」を任され22試合で13ホールド1セーブ。チームのCS進出に大きく貢献したため、球団としては残留してもらいたいのが本音だろう。

 だが、澤村はすでに米メジャーの複数球団が獲得に興味を示している。仮にメジャーとの獲得合戦になれば、来季の年俸は今季の1億5400万円(推定)以上に跳ね上がることは必至。となれば、資金力に乏しいロッテに勝ち目はなくなる。

 チェンの残留に関しても難題が立ちはだかる。

 チェン自身は15日試合後、来季に関し「シーズン後半、来日1か月ぐらいでチームとともに優勝を目指したいと思った。でもなかなか(自分が)勝てなくて。そういう悔しさもあるので」と残留を基本線に交渉する意向を示した。だが、チェンの今季年俸は現時点で推定3000万円も、これは2016年に締結したマーリンズとの5年契約による保障が残っていたからと言われる。来季残留となれば、ロッテは澤村残留のための資金以上を用意する必要がある。

 しかも、チェンのエージェントは「敏腕代理人」として有名なスコット・ボラス氏だ。交渉相手として彼以上に手ごわい相手はいない。チェン自身もこの日「(来季メジャーでのプレーより)日本の方がいいと思いますので。それを含めボラスとゆっくり話をして考えたい」と代理人の名を挙げていた。それだけにロッテにとっては厳しい交渉を迫られることになる。

 今季シーズンを2位で終え、来季こそ万全の体制で悲願のリーグ優勝を狙いたいロッテだが…。現有戦力の底上げ同様、主力の残留交渉も課題は多い。