虎の秋季練習スタート 井上新ヘッドコーチがナインに意識改革「もっとヤンチャに」

2020年11月16日 05時00分

井上一樹ヘッドコーチ

 馬鹿になれ、もっと騒げ――。15日からスタートした阪神秋季練習で、井上一樹新ヘッドコーチが虎ナインたちを鼓舞した。

 両リーグ最多の85失策をマークしてしまった矢野阪神。シーズン最大の反省をもとに、この日は徹底した守備練習を行った。投手陣、野手陣の隔たりなく約90分、シーズン終了早々ながら、体をいじめ抜いた。

 改めて、秋季練習中は守備練習に重きを置くことを明言した井上ヘッドは「ボールを捕ることによって下半身は鍛えられるしね。走攻守、ウチの一番の課題は何かといえば守備。(ナインに意識を)植え付けるためにも毎日やっていく」。

 新ヘッドコーチとして、まず取り組むのはナインたちの意識改革だ。「〝アマチュア野球に戻ろうや〟と。お利口さんばかりでは野球はやれない。もっとヤンチャになっていい」。練習開始前にナインたちを前にに約10分間の〝独演会〟を開き、気持ちをぶつけた。「皆で一緒になって一つのチームになろうとした時に『スカすな』、と。テンションを上げていくことが、チームを強くするための一歩」。

 藤川、能見、福留らの大ベテラン陣は今季限りでチームを去った。今後は新世代のリーダーグループの台頭も厳命する。「(主将の)糸原だけでなく近本、大山、梅野、木浪。彼らがテンションを上げていかないと下の世代がついていかない。気の抜けたプレーがあればガツンと言うよ。そういう緊張感をもって臨みたい」。

「(リーグ制覇を許した)巨人との差はまさに、そういった緊張感の有無だと思う。そういう意識付けをやっていきたい」。底抜けに明るい、だけど厳しい〝カズキ流〟で虎に新たな色彩を加えていく。