大一番に抜てきのロッテ・美馬「3度目の正直」か?それとも…

2020年11月14日 05時15分

CS初戦を任されたロッテ・美馬

 ロッテがソフトバンクとのCS第一戦(14日)の先発投手に移籍1年目の美馬学(34)を抜てき。圧倒的不利な状況下でのCS突破に向け期待を寄せている。

 井口監督はこの理由について「ホークスにもいい投球を毎試合見せてくれたので」と言及。今季7試合で5勝(1敗)を挙げた相手との相性を考慮しながら大事な初戦をベテランに託したのだろう。

 確かに美馬はここ2年、パ・リーグの常勝軍団相手に無類の強さを誇る。前述の今季成績もさることながら、楽天時代の昨季もソフトバンク戦7試合で3勝1敗、防御率1・97いう好成績を残した。この数字を見れば指揮官が全幅の信頼を置くのも無理はない。

 ただ、ロッテ側はこうした公式戦成績だけを頼りにすると痛い目に遭う可能性もある。というのも、美馬はポストシーズンに限ると過去2度の対ソフトバンク戦(2017年、19年)はいずれも先発で敗戦。初回失点に加え5回まで持たないというふがいない投球が続いているからだ。シーズン中の鷹狩りはお手の物でも短期決戦の狩猟は苦手とあればやはり一抹の不安が残る。

 それでも実直で研究熱心な美馬のこと。すでにこの悪データは本人も把握済みのようで、今回は「三度目の正直」とばかりにCSでの汚名返上を晴らす構えを見せている。

「CSはここ(ペイペイドーム)で2回打たれているので。前回(19年CS)やった時は『シーズン中にこれで抑えられたのにな』というので自分が(試合中に)迷ってしまったりもあった。(今回は)その時、その時のバッターの反応だったりを見て決めていきたい」(美馬)

 初戦の結果次第でシリーズの流れは大きく左右する。現時点での下馬評は今季投手3冠に輝いた相手先発の千賀が有利とみられているが「(CSの)初戦はすごく大事なのはわかっている。何とか(初戦を)取れるように全力でいきたい」と美馬。創意工夫の投球で大仕事をやってのけるか。