ソフトバンク・工藤監督が戦々恐々 14ゲーム差つけたロッテの〝ダメ元戦術〟

2020年11月14日 05時15分

練習中は笑みも見えたソフトバンク・工藤監督だが…

 4年連続の日本一に向けて最大の難関となるかもしれない。3年ぶりのV奪回を果たしたソフトバンクは、14ゲーム差の壁が生むロッテの〝ダメ元戦術〟に戦々恐々としている。

 今季のパ・リーグクライマックスシリーズ(CS)は3戦先勝。終盤戦の圧倒的な強さに1勝のアドバンテージが加わることから、普通に考えれば死角はなさそうだ。ただ、首脳陣は「向こうは負けてもともとのノンプレッシャー。捨て身で来ることができる。そこが怖いところ」と気を引き締めた。

 ソフトバンクも2年連続の下克上を果たしている。昨季は2ゲーム差の2位、一昨季も6・5ゲーム差の2位から西武を下した。リーグ優勝、日本一が至上命題のチームだけに決してノンプレッシャーではないが、レギュラーシーズンでデッドヒートを演じた相手にCSではチャレンジャーとして臨みリベンジを果たせた面はここ2年を振り返ってみても少なからずあった。

 今季のソフトバンクは2位・ロッテに14ゲーム差をつけ、最後は直接対決7連勝と力の差を見せつけている。だが裏を返せば、これだけ大差を付けられた相手は〝死んだも同然〟の意識で来ることができるだろう。

 それに終わってみれば結局、今季の対戦成績も11勝12敗1分けと2年連続での負け越しを喫しているチームだけに不気味だ。

 ロッテナインの練習風景を見たチーム関係者も「ちらっと見ただけだけど、本当に伸び伸びとやっていた。あっちは捨て身。これが一番嫌ですからね…。うちが終盤の戦いができれば問題ないと思うけど、こっちは失うものがあるわけですからね」と警戒感を強めた。

 工藤監督はナインに円陣で「我々は挑戦者です」とゲキを飛ばした。その意図について「僕らの目標はあくまで4連覇というところにある。相手に対してしっかり受けてという形ではなくて、自らチャレンジしていって日本シリーズに進まないといけない」と説明した。とにかく受けに回ることだけは禁物だ。