日本シリーズへの〝総仕上げ〟のマウンドとなる。

 巨人・菅野智之投手(31)が、レギュラーシーズン最終戦となる14日のDeNA戦(横浜)に先発する。

 10月31日のヤクルト戦登板後、出場選手登録を抹消。投球機会を1回飛ばして臨む、今季最後のマウンドとなる。今回の抹消理由について菅野は前回登板後、こう語っていた。

「チームが日本一を取るために最善策としては、僕が投げ続けることじゃなくて、1回時間を取って…。まあ、疲れはもちろんあるので、(首脳陣は)そういうところも加味しながら考えてくれるのだと思います」

 リーグダントツの15勝(2敗)をかけた試合でもあるが、エースにとっては結果よりも大一番に向けた準備、ステップとなる「内容」を最優先する。

 宮本投手チーフコーチによれば、菅野は5イニングほどで、あとはシーズンさながらに状況に応じて次々とリリーフを投入する予定。4日ぶりの実戦とあって、ゲーム感覚を呼び戻す意味合いもあるが、救援陣にとってもシリーズへ向けた〝予行演習〟となる。

 チームは13日、ジャイアンツ球場で2日連続の全体練習を行った。フェニックスリーグが行われている宮崎では、復帰に備えベテラン・亀井が打撃だけでなく守備にも就いた。

 これには原辰徳監督(62)も「朗報朗報。(亀井は)コンディションが上がってくれば、どこでもこなせる人だと思っている。守備だって、DHであっても」とニヤリ。大舞台に向け、投打ともぬかりない準備が進んでいる。