2年連続Bクラスに終わった広島が来季のリベンジに向けて動き出した。今季までヤクルトで外野守備走塁コーチを務め、この日退団が発表された河田雄祐氏(52)をヘッドコーチとして招聘することが11日までに決定。2016、17年の2年間、広島で外野守備走塁コーチを務めチームの25年ぶりの優勝に貢献した手腕を買われ、4年ぶりの赤ヘル復帰となった。

 そんな河田ヘッドに早くも期待されているのが猛烈な〝ダメ出し役〟だ。「今の一軍首脳陣は監督を始め優しい人が多い。勝っているときはそれでいいが、チーム状態が悪いときは凡ミスや緩慢なプレーをきっちり注意することが必要。その役割をしてほしい」(チーム関係者)

 在籍した2年間では愛がありながらも厳しい指導を徹底し、鉄壁な外野陣を形成。分け隔てなくダメなものはダメと厳しく指摘することでナインからの信頼も厚いとあって、作戦面でのサポートとともにまとめ役としての役割も求められているのだ。

 チームは今季最終戦となった11日の中日戦(マツダ)を2―3で落とし借金4の5位でシーズン終了。続投が濃厚の佐々岡監督は最後のあいさつで「ファンの皆さんのご期待に応えられず、本当に申し訳ありません。この悔しさを忘れず、来年チーム一丸となり優勝を目指して頑張ります」とざんげ。勝負の就任2年目となる来季は新たな〝相棒〟とともに3年ぶりのV奪還を狙うことになる。