驚異の〝3の3〟で広島初5年連続3割到達! 鈴木誠也が続けるカープ秘伝の練習法

2020年11月11日 05時15分

3打席連続安打で打率3割に乗せた鈴木誠

 広島・鈴木誠也外野手(26)が固め打ちで偉業到達だ。10日のヤクルト戦(神宮)では4年ぶりに「1番・右翼」で先発出場し3打数3安打の大暴れ。打率を3割に乗せて球団史上初の5年連続3割、そして王貞治、落合博満、小笠原道大に次ぐプロ野球史上4人目となる5年連続での打率3割&25本塁打の記録を手中にした。

 球史に名を残す結果に鈴木誠は「意識しだして自分の打撃ができていなかった。おかしくなっていた。数字を意識するのは難しいと思った」と産みの苦しみを口にした。

 打撃不振に悩まされ、本来の力からすればまだまだ満足できない数字だが、それでも3割&25発を残した裏には独特の練習法の効果があるという。ナイター試合時は昼前には球場に来て早出特打を行うこともあったが、速い球や切れ味鋭い変化球を打つのではなく「誰もいないブルペンで打撃投手に座ってもらいすごく緩いボールを投げてもらってそれをひたすら打っている。1球1球じっくりと確認するようにね」(チーム関係者)と遅球打ちがメーンだった。

 この練習法は三冠王を3度獲得した落合博満氏と同じもので、打撃の「間」を取り戻す効果があるとして朝山打撃コーチが今年のキャンプ後の3月に一時導入。実は広島内でも知る人ぞ知るもので「昔は山本浩二さんもこの方法で練習をして復調につなげていた」(チームスタッフ)とあのミスター赤ヘルが現役時代に行っていた秘伝の練習法でもあるのだ。

 ただし「シーズンを通していろいろ試行錯誤するのは当たり前のこと」という鈴木誠本人にしてみれば、異色の練習法への取り組みもあくまでルーティンの一つ。苦しく悔しいシーズンを経験した赤ヘルの主砲のさらなる進化に期待だ。