2年連続最多安打のタイトル獲得が濃厚となっている中日・大島洋平外野手(35)を奮い立たせていたのは〝全集中の炎魂〟だったようだ。

 9日現在、リーグトップの146安打。2位のDeNA・梶谷とは6本差をつけているが「DeNAの残り試合はウチより1試合多い2試合。どうなるか分からないので(最終戦の)広島戦に向けて準備します」と気を引き締めている。打率もリーグ4位の3割1分6厘で自身初の2年連続3割超えを達成した。

 そんなバットマンに変化があったのはホームでの打席登場曲。これまで関ジャニ∞の曲を使用してきたが、10月20日から中日ファンを公言している歌手・LiSAの「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の主題歌「炎(ほむら)」も流れるようになった。

 大島が今春キャンプの時点で「鬼滅の刃」にハマっていたことは既報通り。このたび「炎」を使用するようになったのは「LiSAさんは岐阜県出身ということだったし、(新型コロナで)自粛期間中に今年は『紅蓮華』にしようかなと思っていた。ただ、巨人で丸選手とかが使うのではという話だったので、やめておきました。それで映画で新曲が出るということだったので使わせてもらっています。僕自身が赤色が好きで、炎というタイトルが赤色を連想させてくれるのもいいですね。子供に聞いてみたら大賛成されました」との理由からだった。

 4日のDeNA戦(ナゴヤドーム)でセレモニアルピッチを務めたLiSAは本紙のインタビューで大島が「炎」を使用していることに「大島選手も、すごくチームにとって心強くて、頼りになる選手なので、その大島選手の心に『炎』をともせるような楽曲になっているならすごくうれしいです」と感激していた。

 炎の呼吸は全集中の呼吸の中でも爆発的な攻撃力を持っている流派だ。大島はその炎の魂を胸に燃やし続けて2年連続最多安打、2年連続3割超えの勲章を手にするつもりだ。