やっぱり天才肌!? 史上53人目の通算2000安打を達成した、巨人・坂本勇人内野手(31)が、8日のヤクルト戦終了後に行われた東京ドームでの記録達成セレモニーで、思わずポロリ?の発言で場内を沸かせた。

 記録達成の率直な感想を聞かれ「今日、朝起きてから食欲もなくて、今日一日緊張していたんですけど…」と明かした坂本は、かつてないほど自身の一挙手一投足に注目が集まったこの日の試合を「あの雰囲気は一生忘れないと思います」としみじみと語った。

 入団当初、まだ「若手」の部類に入っていた頃は〝やんちゃキャラ〟で通っていたが、いつの間にか野球に対するストイックな姿勢が浸透している。自宅での入念なストレッチなど、球場外でのコンディショニングを欠かさないことが方々で報じられているとあって、インタビューでも同様の質問が向けられた。

 すると坂本は「この3、4年というのは野球だけに集中して…」と語ると、少しあわてて「まあ、今までも集中していましたけど…」と〝訂正〟。続けて「さらに、野球にね、集中してやった…はい、3、4年だなって思います」と、なんとかかぶせて打ち消そうとする姿に場内がドッと沸いた。

 しかし、だ。仮に4年前まで〝集中していなかった〟としても、1400安打、150本塁打はすでに放っている計算。これはもう「さすが」と言うしかない。

 セレモニー後の会見では、緊張から解き放たれた今、一番最初に食べたいものを聞かれ、試合前は極力食べないようにしているという「ラーメン」と即答。無邪気な笑顔で語った。クールな中にも、31歳の若者らしさをのぞかせるのも坂本の魅力なのだろう。