西武は今季119試合目となった8日のロッテ戦(ZOZOマリン)に2―8で敗れ、CS進出を逃し3位が確定した。

 今季、シーズンを通して不振の続いた打線はロッテの8投手による継投の前に2得点が精一杯だった。

 投げては先発・松本航投手(23)が4回途中3失点(自責点1)で降板すると、その後、3番手・平井が1回3失点(自責点1)、6番手・平良が1回2失点。今月6試合(26回2/3)で無失点継投を続けてきた盤石のブルペン陣が失点を重ね、西武の2020年シーズンが終戦を迎えた。

 辻発彦監督(62)は「やっぱり残念ですね。(過去2年)優勝してもソフトバンクさんにやられてきたこともあって、逆の立場でリベンジできるチャンスでもあった。それができなくて残念」とコメント。「勝つつもりではいたけど、ここまで上がってきて負けてもともと。四球を出してつながれてという、いつもロッテさんに負ける時の典型(パターン)。そういうところがロッテの強さだと思う」と敗因を語った。

 今季は秋山のメジャー移籍に加え自慢の打線がチーム打率2割3分8厘(リーグ5位)、同477得点(同4位)とシーズンを通して低迷。チーム防御率4・26は3年連続リーグ最下位という戦うブルペン陣以外に武器のない中で、ラスト2試合まで2位争いを展開してきた。

 指揮官は「去年と一番違うのは打線がつながらなかったこと。この2年間とは全然違う気がする。ただ、その中でもその時々のチーム力で戦わないといけない。先発がちょっと頼りないところがあったけど、中から後ろに関しては勝ちパターンが見えてきて彼らの頑張りが、ここまで盛り上げて来て踏ん張ったところ。今年のことをしっかり反省して、来年また引っ張ってくれたらいい」と今季を総括した。