巨人・坂本が2000安打達成! 原監督「へこたれることが一度もなかった」

2020年11月08日 14時45分

第1打席で2000安打を達成した坂本

 本拠地最終戦で決めた! 巨人・坂本勇人内野手(31)が8日のヤクルト戦(東京ドーム)で、史上53人目となる通算2000安打を達成した。

 本人にとっては通過点にすぎないかもしれない。しかし、名実ともに一流打者の仲間入りを果たしたことは確かだ。31歳10か月での到達は史上2番目の若さ。しかも、右打者でありながら遊撃の激務をこなしながらの金字塔だ。

 東京ドームのボルテージが最高潮に達したのは初回の第1打席だった。通算1999安打で王手をかけていた坂本は1ボール2ストライクから、相手先発スアレスが投じた外角への変化球を最後は左手一本で振り抜き左翼線への二塁打。場内は割れんばかりの拍手と歓声に包まれ、普段はクールな坂本もこの時ばかりは表情を崩した。

 駆け出しのころから、〝育ての親〟である原辰徳監督も一目を置く存在だった。坂本が開幕スタメンをつかんだ高卒2年目の2008年。ミスを犯した当時19歳の坂本に指揮官は激怒し、一度はスタメン剥奪を決意した。ところが…。翌日、グラウンドで一心不乱に練習に打ち込む坂本の姿を見て白紙撤回。「使ってみたくなるんだ。あの目を見ると」とスタメン表を書き換えた。

 来る日も来る日も真摯に野球に向き合い、年々成長を遂げて今季でプロ14年目。原監督をも「私よりもはるかに素晴らしい選手。(昔の坂本を)思い出すと若かったけども、へこたれることが一度もなかった。いろんな野球人を知っていますけど、まず弱音を吐かない、常に前向き。非常にずぬけている人だと思いますね」と言わしめる絶対的な存在となった。

 偉業へカウントダウンが進むなか「1試合でも早く達成してファンの方と一緒に喜びたい」と静かな闘志を燃やしてきた。チームにとってはこの日が東京ドームでの今季ラストマッチ。最後の最後で決めるあたりは、やはり〝持ってる男〟だ。大台には到達したが、戦いはまだまだ続く。8年ぶりの日本一奪回へ、バットを振り続ける。