楽天が今季最終戦を勝利で締めくくれず無念のドローに終わった。7日の西武戦(楽天生命)は規定の末、延長10回で6―6と引き分け。初回に6点のビッグイニングを作ったが、以降はゼロ行進で得点を奪えなかった。ルーキー・滝中が6回途中、8安打4失点で降板。7回からマウンドに上がった3番手のD・Jジョンソンが踏ん張れず西武打線に2点を返され、試合を振り出しに戻された。

 試合終了後、最終戦セレモニーが行われ、三木肇監督(43)がマイクを前に挨拶。「今シーズンは新型コロナウイルスの影響もあり、開幕が遅れ、お客さんがゼロ、無観客でのスタートとなりまして…応援ができない、いろいろ制限がかかる状況の中で皆さんの熱い応援をいただき、本当に有難うございました。優勝、CSというところに向けて選手が皆、最後の最後の最後まで諦めず戦ってくれたのですが、力及ばず4位という成績に終わってしまいまして本当に申し訳ございません」と口にすると、スタンドからは「いいぞ! 頑張ったぞ!」と激励の声も飛び、温かい拍手が一斉に沸き起こった。

 セレモニー終了後、あらためて指揮官は「いろんな思いがありますが、一番は勝負の世界で勝てなかったという思い。申し訳ないなと」とコメント。「今日最終戦終わって、自分自身も今シーズンどうあるべきだったか、どういうことができたのかというところを少し時間をかけて、しっかり考えていきたいかなと思う。そんな簡単なことではないと思うので」とも語っていた。