広島退団の小窪は〝円満退社〟 早くも「指導者復帰」を望む声

2020年11月07日 06時15分

現役続行に意欲を燃やす小窪

 今季限りで広島を退団することになった小窪哲也内野手(35)が、現役続行に意欲を燃やしている。6日に広島・廿日市市内の球団施設へあいさつに訪れた元選手会長は「年も年なので何年もできるわけではない。でも、自分の中でも可能性が1%でもあるなら挑戦してみたい気持ちが強い」と明言。今後はNPB球団への移籍を目指し、トライアウト受験も視野に入れて練習を続ける。

 球団からは人望の厚さを評価され、指導者への転身を打診された。しかし「自分が球団のため、選手のために100%できる状態では今はない」と固辞。かと言って〝もの別れ〟に終わったわけではなく、両者は何度も将来の展望についての話し合いを行った。その上で、今回は球団側が小窪の意思を尊重。「他球団で活躍するチャンスができるような形になった」(鈴木球団本部長)と自由契約にすることを決めたという。

 他球団では昨季、阪神の将来的な監督候補と見られていた鳥谷敬内野手(38)が戦力外となりロッテへ移籍。今季も阪神・福留孝介外野手(43)が十分な話し合いが持たれないまま構想外を言い渡されるなどベテラン選手と球団が決別するケースが目立つ。

 しかし、今回の広島と小窪に関しては〝円満退社〟。チーム内からは「現役選手としてやり切ったと思ったら戻ってきてチームに力を貸してほしい」(チーム関係者)と指導者としてのカムバックを求める声も上がっている。

「カープには感謝の気持ちでいっぱい。これで、もしどこもなかったらなかったで諦めがつく」と小窪。育ててくれたチームからのエールを胸に新たな道を歩む。