〝逆シリーズ男〟汚名返上期す巨人・丸を大下剛史氏が一喝「たった3回出場で何が分かる!」

2020年11月06日 05時15分

日本シリーズ初制覇へ力む丸に大下氏は…

 物は考えようだ。昨季から巨人に加わった丸佳浩外野手(31)は古巣・広島時代から5年連続でリーグ優勝に貢献。今季も新型コロナ禍の影響で多くの選手が調整に苦しむ中、リーグ2位の27本塁打を放つなど中心打者としてチームをけん引した。そんな優勝請負人の悩みは頂上決戦で「逆シリーズ男」となって日本一の栄冠を手にしていないこと。本人も大いに気を揉んでいるが、本紙専属評論家の大下剛史氏は独特の言い回しでエールを送った。

 サヨナラ負けした5日の広島戦(マツダ)でも丸のバットは冴えた。6回に2―2と追いついた直後の第3打席では無死一塁から右前打でチャンスメーク。3―2と勝ち越して迎えた7回の第4打席では二死二塁から追加点となる適時打を左前にはじき返し、マルチ安打を記録した。

 打率こそ2割8分6厘と目立たないが、27本塁打は僚友岡本に2本差のリーグ2位。75打点は岡本に次ぐチーム2位だ。この日は7回に代走を送られて退いたが、ここまでチームでただ一人の全試合出場を続けている。巨人のリーグ連覇は丸抜きに語れないと言っても過言ではない。

 そんな優勝請負人にも悩みはある。広島時代の3連覇を含めてリーグ5連覇中ながら、いまだ日本一に手が届いていないことだ。優勝を決めた10月30日の会見でも「選手の誰よりも日本一に飢えている。気持ちを前面に出す」と日本シリーズを意識していた。

 一人の力だけでどうにかなるものではないが、過去の頂上決戦では広島時代の2018年に6試合で25打数4安打、打率1割6分、昨年も13打数1安打、打率7分7厘と足を引っ張った。いずれもソフトバンクを相手に2年連続で「逆シリーズ男」に。その悔しさから丸は「(日本シリーズでは)対応力が一番大事。より確率の高くなるもの(=練習方法)を選んで今から取り組んでいかないといけない。日々、勉強」と、この1年を過ごしてきた。

 そんな〝かかり気味〟の丸を「ちょっと気にしすぎなのでは…」と心配しているのが、広島OBでもある大下氏だ。早くも日本シリーズでのリベンジに燃える後輩に「何を勘違いしているんだ。神様にでもなったつもりか」と切り出し、こう続けた。

「神経質になりすぎている。日本シリーズに何回出ている? 3回(17年はCSで敗退)で何が分かる。巨人の選手の宿命かもしれないが、気にすることはない。たまたま2年、日本シリーズで打てなかっただけ。10打席で10安打できるか? 3安打でも大成功だ。打てないと巨人だから騒がれるだろうが、それを誇りに思えばいい。今年は打てる!」

 丸のプロ通算成績は打率2割8分2厘、201本塁打。大下氏は「今の状態のまま日本シリーズでも打席に立てばいい」とも言う。平常心でバットを振ることができれば自然と結果はついてくるはずだ。