巨人恒例の〝日本一ニンジン〟が消滅か…コロナ禍査定で大盤振る舞い封印も

2020年11月05日 05時15分

日本一奪回へ巨人ナインは〝無欲〟の戦いが求められる?

 8年ぶりの日本一に向け、原巨人がレギュラーシーズンを戦いながら日本シリーズに向け調整を続けている。そんななかコロナ禍による減収でチームの慣例だった日本シリーズでの〝ニンジン〟に消滅危機がささやかれている。Gナインの日本一奪還への意地に期待したいところだが…。

 キャプテン坂本が2000安打までマジック3、4番・岡本も3年連続30号まであと1本。ダブル達成の可能性もあった4日の広島戦(マツダ)は坂本、岡本ともに音なしで終わり、4安打1得点と1―5で完敗した。原監督は「寒いゲームだ」と気温と打線をまとめて総括した。

 その一方で球団内で話題となっているのが「日本シリーズ査定」がどうなるのかという問題だ。球団関係者は「ウチは日本シリーズでは〝ニンジン〟がぶら下げられるのが慣例になっている。野手ならヒット1本でもシーズンの試合と日本シリーズでは査定ポイントが何倍もの差になる。もちろんサヨナラ打や逆転打とかシチュエーションによってはさらに上がる」と説明する。

 もちろん投手にはイニング数や投球内容などで〝ボーナス〟が適用される。シーズンと合わせたポイント総数が選手にとって契約更改時、年俸の上乗せ分となる。

 日本シリーズの重要性を考えれば当然の慣例と言えるが「それが今年はコロナ禍で球団は大きく減収。例年どおりの大盤振る舞いができない可能性がある」と前出の関係者は声を潜める。

 異例のシーズンとなった今季は開幕が3か月遅れ試合数は143から120に減少。無観客試合からスタートし途中から上限5000人、上限8割と徐々に増えたものの放映権料、入場料、グッズ収入など昨年とは比べものにならない。

 とはいえこのご時世、こればっかりは仕方がない。「あれだけの年俸をもらっている選手たちだし、昨年の4連敗の屈辱を晴らすのに〝ニンジン〟は必要ない」(球団スタッフ)と、もし「日本シリーズ査定」が消滅することになっても、モチベーションには影響ないはず…との期待を寄せている。

 実際、リーグV2会見で丸が「ぼくは5年連続優勝してまだ1回も日本一になったことがない。選手の誰よりも日本一に飢えていると思っている。気持ちを前面に出して5度目の正直じゃないですけど取れればいいと思います」と宣言するなど選手の士気は高い。

 日本一奪還の夢は巨人だけの話ではない。セ・リーグは12年の巨人以来、7年連続でパ・リーグの後塵を拝してきた。セのプライドも背負いGナインが前例のないシーズンを〝無欲〟の日本一で締められるか。