日本ハムが4日、西武戦(メットライフ)に3―10で惨敗。誤算は今季初勝利をかけて先発も、自己ワーストとなる2回8失点KOとなった吉田輝星投手(19)だ。

 不運な安打や女房役・宇佐見の捕逸などがあったものの、終始制球に苦しみ、押し出し四球を含む計4四球を与えた吉田輝。持ち味の速球も、この日の最速145キロと鳴りを潜め、スパンジェンバーグに浴びた3ランを含む、許した快音のほとんどが140キロ前後の甘い直球だった。

 打線も、吉田輝の同期・野村の放った3号2ランなどで追い上げを図ったものの、序盤の大量失点が響き敗戦。その野村も守備でミスが出るなど、若手ナインにとって多くの課題を残す一戦となった。

 登板後2年目右腕は「初回からチームの流れを悪くする形になってしまい申し訳ない気持ちです。ランナーを背負ってから粘り切ることができず、悔しい結果になってしまいました」と猛省。

 栗山監督も「まあまあ、ごらんの通りだな。(強気で)行きたくても、真っすぐの状態が使えるような状態じゃない中で、どういう風にするのか。ここが課題なので。これを活かしてくれればええやろ」と冷静に課題を指摘した。

 試合後に右腕と話したという指揮官は「落ち込んでいた? いやいや、相当(自分自身に)怒ってたよ(笑い)。それでいいだろ」と、舞台裏の様子を告白。若手のホープは、この悔しさをばねに飛躍を誓う。