西武は3日の日本ハム戦(メットライフ)に5―4と逆転勝ちし貯金2。今季115試合目でロッテに追いつき同率で2位に並んだ。

 辻発彦監督(62)は「流れ的に栗山の同点2ランでいける、という気持ちになった。見事なホームランだった」と2点を追う3回に飛び出した4番・栗山の12号同点2ランを絶賛。
 
 その上で「こういう展開で1点(差)でも戦っていかないといけない。そうすると、後ろのピッチャーが控えている中で攻めて行った」と3―4と再び追う展開となった5回以降の継投を振り返った。

 5回途中4失点と苦しんでいた先発・高橋光をスパッと見切り、早々と宮川を投入。その後、小川―森脇―平良―増田と惜しげもなく勝利の方程式をつぎ込んだ。


 打線もブルペン陣の奮闘に応えた。6回にスパンジェンバーグが同点犠飛、7回に外崎の勝ち越し打で1点をリードすると3連投の平良が危なげなく三者凡退。守護神・増田がリーグトップの33セーブ目を挙げ、豊田清投手コーチの持つ球団記録を更新する通算136セーブを記録した。

 辻監督は「みんな1点差、同点で行ってしんどい思いをして、ここっていうところで踏ん張ってくれている。負担をかけてしまっているけども、最後の4イニングが勝因でしょうね。増田はやっぱり頼りになる。年を重ねていって、疲労もあると思う。やっぱりタフだよね。このぐらいタフじゃないと抑えはできない」と今季最大の武器であるブルペン陣をたたえた。

 ここで、試合開始時点で単独2位だったロッテの敗戦を知らされた指揮官は「よかったね、今日勝って! 楽天さんもいるし…。あと5試合はしんどい!」と喜びつつも本音ものぞかせた。