巨人・陽岱鋼外野手が3日の広島戦(マツダ)で、101日ぶりに打点をマークした。

 ようやく笑顔がはじけた。打撃不振の影響で8月10日に二軍落ちし、一軍に復帰できたのは約3か月後の今月1日のヤクルト戦(東京ドーム)だった。その間に打撃フォームをすり足ぎみに変更するなど〝変身〟した姿を見せたが、1日の試合の3打席目に左手甲に死球を受けて負傷交代していた。

 幸いにも大事に至らず、この日は4回の守備から「6番・一塁」で途中出場。そして巡ってきた6回の第1打席は1点リードで二死一、三塁の追加点の絶好機だ。結果が問われる場面で陽岱鋼はやや甘く入った九里のシュートを引っ張り、左前への貴重な適時打となった。

 一塁上で拳を突き上げたのも無理もないだろう。打点を挙げたのは7月25日のヤクルト戦(神宮)以来だ。「久しぶりですね!(三遊間を)抜けてくれて良かった。いい追加点になりましたね!」と声も弾んだ。

 今季でFA移籍4年目ながら試合前時点で打率2割2分、1本塁打、5打点と物足りない数字が並ぶ陽岱鋼。日本シリーズへのメンバーに入るためにも、さらなるアピールが求められそうだ。