リーグV2を達成した巨人・原辰徳監督(62)が8年ぶりの日本一に向け、戦力見極めの動きを加速させている。

 2日、広島戦のため空路で移動すると「我々に消化試合はありません」と宣言。今季残り7試合を日本シリーズへのチーム力アップに使う方針でいる。

 原監督は1日のヤクルト戦(東京ドーム)で俊足が売りの3年目・湯浅大内野手(20)を5回に代走で起用。「(代走のスペシャリスト)増田大がもしスタメンで使えるような状況であるならば、増田大の足の代わりをする選手がいた方がいい。そういう点で(湯浅は)ファームで盗塁王(22盗塁)を取っているんでしょ? 足を見たいということで呼んだわけよ」と意図を明かした。

 湯浅は今季開幕一軍を勝ち取るも6月25日に抹消。そこからは二軍に甘んじてきたが、その特色を生かせば来るシリーズの「秘密兵器」になることもできるわけだ。

「すべて(日本シリーズ出場の)可能性を秘めた人たちが来ている。しっかり見ておくことが大事でしょうね」と原監督。シーズン終了までチーム強化を探る。