西武・松坂が23年目現役続行へ 親会社コロナ大赤字も後藤オーナーが了承

2020年11月02日 12時30分

来季現役続行が決まった西武・松坂。来季こそはマウンドに立ちたい

 西武・松坂大輔投手(40)の来季再契約の方針が固まった。

 球団を離れ、親会社である西武ホールディングス案件となっていた松坂の契約延長問題だが、最終的には後藤高志オーナー(71)がこれを了承する形で松坂のプロ23年目シーズンが保証されることになったという。

 昨オフに中日を自由契約となった松坂は渡辺久信GM(55)の尽力により、今季14年ぶりに古巣である西武に復帰。「(体の状態は)近年では一番いいかもしれない」と2月の宮崎・南郷キャンプから順調な調整を進めていた。

 しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月20日の開幕が延長された前後から体の異変が表面化。3月下旬に右膝のコンディショニング目的のために注射を打つと6月19日の開幕には間に合わず、7月5日には頸部(けいぶ)の痛みと右手のしびれの原因となっている圧迫を軽減するために11年のトミージョン手術、15年の右肩複合手術に次ぐ「脊椎内視鏡頸椎手術」を受けた。

 松坂は、退院直後から現在まで懸命なリハビリを続け復帰マウンドにかける情熱を失っていない。

 17年オフの松井稼頭央二軍監督(45)に続く球団レジェンドの〝復帰プロジェクト〟の推進者である渡辺GMに請われ、再びライオンズのユニホームに袖を通したにもかかわらず、まだそのファンの期待に1球も応えられていないもどかしさは本人にもフロントにもある。

 一方でコロナ禍の中、ホテル、鉄道、レジャー施設の利用客が激減し大打撃を受けている経営母体、西武ホールディングス(HD)は2021年3月期(今期)の連結最終損益が630億円の赤字になりそうだとの見通しを発表している。

 それを踏まえた上で、西武HD側は松坂のこれまでの球団に対する貢献、14年ぶりの古巣復帰を果たしながら「メットライフドームのマウンドに戻ってきた姿が見たい」というファンの要望にまだ応えられていないこと、グッズ売り上げ面での貢献などを総合的に勘案して、球団側が望む松坂との再契約にゴーサインを出したということのようだ。