ロッテ・井口監督がCS進出に「プレーオフの鬼」「下克上男」清田と心中

2020年11月02日 06時15分

下克上男の清田

 ロッテの井口監督が「下剋上男」にCS進出を託した。チームは2日現在、3位西武と1・5ゲーム差、4位楽天とも2・5ゲーム差。3日からはすでにリーグ優勝を決めているソフトバンクと本拠地での3連戦が控えているが、この勝敗次第でCS進出の行方が決まる可能性が高い。

 しかし、今のロッテは貧打ぶりが深刻で、チーム打率は依然としてリーグ最下位の2割3分5厘。このままでは鷹にとどめを刺される可能性も否めないため、指揮官が密かに頼りにしているのが清田育宏外野手(34)だという。

 プロ10年目のベテラン外野手は今季65試合の出場で2割7分8厘、6本塁打、21打点と打撃成績はイマイチも勝負強さはチームナンバーワン。しかも、2010年にロッテがリーグ3位から日本一に輝いた「下剋上メンバー」の一人なだけに、シーズン終盤の厳しい戦いはすでに経験済みだ。

 その日本シリーズ(対中日)では全7試合に出場し、30打数10安打、1本塁打、6打点という大暴れで、同シリーズの優秀選手賞に輝くなど「プレーオフの鬼」でもある。そこで指揮官は先月31日から打撃不振の安田に代わり清田をチームの4番に抜擢した。ベテラン外野手と心中覚悟で残り6試合の決戦に臨むつもりなのだ。

 ロッテOBもこう話す。「清田は集中力が続かないこともありシーズンを通しての活躍は厳しいが、ここぞという時の勝負強さには目を見張るものがある。10年前のCSや日本シリーズで活躍できたのはそんな心臓のおかげ。井口監督も現役時代に、清田の勝負度胸や強いメンタルを目前で見せつけられましたからね。もはやチームの行く末を託すのは清田しかいないはず」

 4番に抜擢された1日の楽天戦でも先制2点本塁打を含む2安打と低迷する打線で一人気を吐いた清田。頑固な選手起用で有名な指揮官は、シーズン最終盤で「下剋上男」に心を寄せている。