
巨人の〝声出し隊長〟がまさかの洗礼を浴びた。プロ3年目の岸田行倫捕手(24)が、31日のヤクルト戦(東京ドーム)で2点リードで迎えた6回、ヤクルト2番手・長谷川から、うれしいプロ入り初アーチを放った。
6回の守備から出場していた岸田が、見事バットで結果を出した。さっそく先頭打者で打席に立つと、長谷川の投じた4球目、148キロの直球を振り抜き左中間スタンドに叩き込んだ。もちろん岸田は大喜び。弾むようにベンチに戻ってきたが、そこにはまさかの光景が。ナイン全員が誰も出迎えず、振り向かずにシーン――。そう、メジャーリーグでも初アーチを放った選手によく行うイタズラの儀式「サイレント・トリートメント」だ。
なんとなく分かっていた岸田だが、「いやいやいや!なんで出迎えないんすか!?」とばかりに呼びかける。そして主将・坂本の前を通った瞬間、全員が立ち上がり頭をポカポカ叩いて初本塁打を称えた。これがオーロラビジョンでも大写しになっており、スタンド中が盛り上がった。
岸田といえば、試合前の円陣でユーモアあふれる声出しでナインを盛り上げるムードメーカー。そんな愛されキャラの記念すべき一打にベンチのムードは最高潮だ。
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