パ・リーグ3位の西武が、優勝を決めたソフトバンクとの力量差を見せつけられ、ワンサイドゲームとなっている。

 本拠地9連戦の前半を2勝2敗のタイで迎えた5戦目の31日、試合の主導権はいきなりホークスに転がった。

 西武先発・十亀は立ち上がりから制球に苦しみ、1安打2四球で二死満塁のピンチを背負う。ここで6番・明石にスライダーをはじき返され、走者一掃となる左越え3点二塁打。続く2回にも牧原の右越え2点三塁打と、森の適時パスボールで3点を許し、早くもワンサイドの展開となってしまった。

 前日までの展開、そして9連戦の中日ということもあり、西武は救援投手を温存。十亀を5回まで続投させ、結果11安打8失点(自責点7)。試合の主導権を完全に手放してしまった。背信の十亀は「大事な試合と分かっていましたが、試合を作ることができませんでした」とコメントした。