【原巨人V2】30日に2年連続のリーグ優勝を飾った巨人・原辰徳監督が、ヤクルト戦後の優勝監督インタビューでG党の笑いを誘った。

 指揮官として9度目のペナント制覇となった原監督は胴上げで9度宙を舞い、お立ち台に招かれた。まず強調したのが、未曾有のシーズンを成立させられたことへの感謝だった。「ジャイアンツの選手ももちろんですけれども、12球団のプロ野球選手、関係者、こういう状況の中コンディションをしっかりつくり、チーム愛を持ちながら戦ってこれた。まだ試合は残っています。が、ここまでいいコンディションをつくりながら戦ってきた野球選手というのは、誇りある人たちだといういふうに改めて敬意を表します」。

 開幕が約3か月遅れ、ナインは調整不足のままシーズンに突入した。過密日程に耐える選手もギリギリの戦いを強いられたが、それを用兵する側の首脳陣たちによるコンディション管理も至難を極めた。原監督は「6月19日に開幕を迎えることができましたけれども、その(開幕までの)間というのは。もちろん始まってからも戦いはありましたけれども、本当に選手たち、そしてコーチ、スタッフ…」と周囲を労いながら、ひと呼吸置いて「もうちょっと言うならば私もよく頑張りました(笑い)」とちょっぴり胸を張った。これにはスタンドのファンもドッと沸き、最後は大きな拍手に包まれた。

 シーズン最終盤で今季ワーストの5連敗を喫したが、第1目標である連覇は果たした。次は8年ぶりの日本一奪回だ。

「今日の優勝でですね、(選手の)疲れも半減し、そしてまた英気を養う。来る日本シリーズにおいてですね、正々堂々と戦って日本一になることを祈願しまして、あいさつに代えたいと思います!」

 昨年はソフトバンクに屈辱の4連敗で終戦した日本シリーズで、今年こそ汚名返上を狙う。