中日・大野雄の連続無失点イニング記録ストップも… ホッとひと安心なワケ

2020年10月30日 11時00分

無失点記録が途切れた大野雄

 中日・大野雄大投手(32)がついに“呪縛”から解き放たれた。29日の阪神戦(甲子園)で先発したが、初回にいきなり失点し、連続無失点イニングの球団記録は「45」でストップ。チームは3連敗を喫し、今月13日以来となる3位に転落したが、球団内では「大野が故障しなくて本当に良かった」と安堵する声も出ている。

 今季はここまで6完封を含む10完投で10勝を挙げ、無双エースとして君臨してきた大野雄。しかし、この日は味方打線から初回に1点を先制してもらいながら、すぐその裏に近本に安打、続く糸原に適時二塁打を浴びてあっさり失点し、同点に追いつかれた。9月15日の広島戦の2回から続けていたセ・リーグ歴代5位の45イニング連続無失点が、ついに途切れた。

 それでも今季6敗目を喫しながら6回3失点にまとめた左腕を与田監督は「打たれてるところはあるけど、全然そこは合格点」と及第点を与えた。

 前回22日のDeNA戦で1―0の完封劇を飾った直後、大野雄は「ほんまにしんどい。記録がなかったらゼロに抑えることは素晴らしいけど。誰かがそういう記録に挑戦しているときはかわいそうやなと思って見ていた。次の登板の初回に点を取られたいくらいのプレッシャーの中で投げている」と漏らしていたが、今回はその言葉通りの皮肉な結果となってしまった。

 とはいえ球団関係者からは「無失点記録のプレッシャーが重くのしかかっている中で、ここまでチームのために本当によく投げてくれた。いくら体が丈夫な大野といえども、これだけ完封続きでは故障してしまうのではないかと心配していた。早く肩の荷を下ろしてほしいと思っていた」と安堵の声も上がった。

 別の関係者も「チームが負けて、大野の記録が止まってしまったことはもちろん良くないけど、故障してしまったら元も子もない。来季以降もウチにFA残留してもらえると前向きに考えたいし、これ以上、無理はしてほしくない。ここまでやりすぎなぐらい貢献してくれたから」と最敬礼する。

 中日内では竜のエースがこのまま今季を無事完走してくれることを祈るような思いでいる。