パ・リーグ3位・西武は29日の楽天戦(メットライフ)に3―13と大敗し、このカード2勝1敗。2位・ロッテも敗れたため、残り10試合でその差は1ゲームのまま。4位・楽天との差は1・5に戻った。

 昨年、チームの勝ち頭だった先発・ニールが2回6安打5失点のKO降板で8敗目(5勝)。序盤に主導権を手放した西武はそれ以降の田村、ギャレットが試合を立て直し、味方打線の援護を得ながら6回まで3―6と差を詰め何とか同点、逆転機を伺っていた。

 しかし、9連戦中で救援陣を消耗できない中、7回に4番手・国場がマウンドに上がると、9番・田中貴に2ランを被弾。8回は2四球が絡み、島内、渡辺佳の適時打で3失点。9回にも2点を失い、大敗した。

 辻監督は「(ニールは)どうしたんだろうね。全然ダメだね。このところずっとゴロアウトがない。みんな(球が)高めに浮いているし、キレがない。ちょっと深刻だよね」と助っ人の不振に声のトーンを下げた。

 そして「昨日、おとといと後ろの投手が行っているから、今日投げたら3連投になる。ファンの人には申し訳ないけど、明日からのことを考えたらこういう試合になってしまった」と勝ちパターンの投手を使えず、4番手・国場が3回7安打7失点(自責5)した7回以降の展開を詫びた。

 泣いても笑っても残りはあと10試合。30日からのソフトバンク3連戦については「ロッテとウチと楽天と。これからどうなるか。まあ大変です。勢いのあるチームだからしっかり肝を据えてやらないといけない」と気持ちを入れ直していた。