これも〝産みの苦しみ〟か…。V目前の巨人が28日のDeNA戦(横浜)で先発と守備の〝ダブル乱調〟により大量失点。2カード連続の負け越しで4連敗を喫してしまった。

 この日の先発の2年目左腕・高橋は「優勝も近いですが、自分がやることは変わらないので、自分らしい投球をして、優勝に近づけるピッチングができればいいと思います」と意気込んでいたが3回途中7失点で即刻KO。さらに二死一、三塁でも2番手・大江が打ち取った当たりを左翼・増田大がまさかの落球…と痛恨の適時失策で巨人が大量8点を失った。

 この試合、巨人は3試合連続2得点以下と元気のない打線のテコ入れを敢行した。3番・坂本、4番・岡本、5番・丸の主軸こそ固定も、1番・吉川尚、2番・松原の〝ヨシマツコンビ〟をベンチスタートさせ「1番・増田大、2番・田中俊」に変更。6番にはこの日、二軍から昇格したウレーニャを置いた。

 これに刺激を受けたのか4番・岡本が3点を追う3回二死一、二塁で左翼スタンドにリーグトップとなる超ド級の27号同点3ラン。「まず追いつけたのが良かったですね。まだまだこれから。打てて良かったです」と振り返ったが、この主砲の一発でも8失点は重く、無念の「空砲」となった。

 どうにも投打がかみ合わない巨人だが、それでも2位・中日が敗れマジックは2。29日にも優勝が決まる。