阪神・近本光司外野手(25)が〝らしからぬミス〟で頭をかいた。

 28日の中日戦の初回。「一番・中堅」で先発した1回裏の第1打席だ。中日先発・勝野昌慶(23)から左越えの当たりをライナー性の打球で放ち、チーム初安打を記録。そこまではよかったが、問題はその直後。長打コースの当たりに近本は勢いよく、一塁ベースを回ったが、歩数が合わなかったのか、ベースを踏み忘れてオーバーラン。慌てて一塁へときびすを返し、踏み直して二塁進塁をうかがったときにはすでに外野手からの返球が内野手の元へと渡っており、時すでに遅し。

 苦い表情で、一塁ベース上にとどまっていたが、その後、一死から打者ジェフリー・マルテ(29)の初球に今季25個目の盗塁で、二塁に進塁。自らの脚力を生かして結果的には〝ミス〟を帳消しにしてみせた。