巨人・宮崎春季キャンプ第3クール2日目の12日、井端弘和内野手(38)が“豪華すぎる特打”に大感激した。

 練習終了後のサンマリンスタジアム。臨時コーチを務める松井秀喜氏(39)が投じた99球の特打が終わると、井端のもとに長嶋茂雄終身名誉監督が歩み寄った。「『コースなりにしっかり打ち分けるように。本塁打はいらない』ということでした」(井端)。これにはプロ17年目のベテランも直立不動だ。

 アドバイスはいたってシンプルで「左右どちらの方向にも力のある打球を打てるように」。井端によれば、松井氏からも同様の助言をもらったという。

 これが今キャンプ初指導となった長嶋氏は「井端はベテランだからひと味もふた味もある。打撃も一生懸命だしね。自分の打撃をやれば心配ない」と今季の活躍を予言。松井氏も「ケガ明けと聞いていたけど、まったく問題ないと思いますよ」と昨年、右ヒジと右足首にメスを入れたベテランの不安説を一掃した。

 井端は「まさかですよ。こういう(長距離打者じゃない)打者に教えていただけるとは。ありがたかったです。巨人にきて? はい。よかったです」と大感激。経験豊富な大ベテランは「あの特打は(プロ生活)17年間で一番疲れました」という。

 ということは…。“ミスター&ゴジラ特打”のプレッシャーは、井端が昨年のWBCで日本代表の救世主となる活躍をした時以上だったということか。