球種は直球とカーブだけ! オリックス1位右腕・山下舜平大は〝伸びしろモンスター〟

2020年10月27日 06時15分

八木監督(右)と握手を交わす福岡大大濠・山下舜平大

【2020ドラフト会議】ある球団の編成幹部が「伸びシロは今年一番」と言い切っていた逸材。近大・佐藤の抽選を外したオリックスが、福岡大大濠・山下舜平大投手(18)を1位入札で射止めた。寡黙な右腕は「日本を代表する投手になりたい。大谷翔平さんに憧れて野球をやってきたので165キロを目指したい」と志を語った。

 190センチ、93キロの恵まれた体格を誇り、最速153キロ。高校3年間は直球とカーブしか投げてこなかった。プロが惚れ込む理由がそこにあった。福岡大大濠・八木監督は「小手先の投手になってほしくなかった。球種を制限すれば、それを磨くしかない。体格と投げ方を見てカーブだけ。体を使って、腕を振って強い球を投げてほしかった」と意図を明かす。線は細かったが、中学で靴のサイズは28センチ。骨格などから現在の肉体的成長を予測できていた。

 八木監督は肉体や技術だけではなく、野球脳も鍛えた。「同じカーブでもストライクからストライク、ボールからストライク、ストライクからボールを使い分ければ、1球種でも3種類の変化球になる。こういうものを意図的に投げてほしかった」。練習でフォークを試した山下を一喝するほど徹底していた。

 オリックスには球界を代表する右腕で練習熱心な山本もいる。まだ肉体は成長中という山下。大器育成のバトンがプロに託される。