「育成の鷹」でV王手 17年ドラフト育成入団の周東・大竹コンビが躍動

2020年10月25日 18時27分

周東(左)と大竹

 ついに王手だ。ソフトバンクは25日の西武戦(ペイペイ)に7―2の快勝。優勝マジックを2とし、27日にも3年ぶりのリーグV奪回が決まる。

 宿敵ロッテとの直接対決で、本拠地で、優勝を決められる舞台を整えた。試合後、工藤監督は「勝たないことにはできない。(カードの)一番最初に決められるように、みんなで力を合わせて臨みたい」と勇ましく早期決着を誓った。

 ホークスらしい王手だった。お立ち台に上がったのは、ともに入団3年目の育成出身コンビ。「投」のヒーローは、2017年育成4位の大竹耕太郎投手(25)だ。2か月ぶりに巡ってきた今季3度目の一軍登板で、5回無四球1失点の好投を見せて2勝目を挙げた。

〝ファーム待機中〟の肉体強化で真っすぐの威力がアップ。「変化球で逃げて逃げてではない。今日の勝ちは大きい」。強力レオ打線を直球で押して封じ、確かな手応えをつかんだ。

「打」のヒーローは、同年の育成2位・周東佑京内野手(24)だ。不思議なくらい日曜日に活躍する男が5週連続の〝日曜猛打賞〟。初回に中前打で出塁すると、ともに球団タイ記録となる9試合連続、月間19個目となる盗塁を決める暴れっぷりだった。

 塁に出ると「走らなきゃいけないのかなというプレッシャーもある」と苦笑いを浮かべながらも「(記録は)9試合連続で自分で塁に出ているからこそ。そこを一番自信にしたい」ときっぱり。リードオフマンの風格も漂ってきた。「相手への脅威という意味で、すごい!」と指揮官も唸った。

 くしくも今年のドラフト会議前日に、常勝軍団の層の厚さと継続的な強さを象徴する2人の活躍で王手。独走V目前の鷹が憎いほどに強い――。