負の連鎖続く2位・ロッテ 今季加入39歳・鳥谷に「今こそチームを盛り上げて!」の声

2020年10月23日 06時15分

22日の西武戦は出番がなかったロッテ・鳥谷(中)

 CS進出争いで西武、楽天の猛追を受けているロッテの「負の連鎖」が止まらない。

 22日の西武戦前、球団はレオニス・マーティン外野手(32)が東京・立川市内の病院で「左足関節捻挫」と診断されたと発表。同日に出場登録を抹消された。

 今季チーム最多の25本塁打を記録するマーティンは21日の西武戦で走塁中に転倒し、左足首を負傷。その後、自力で起き上がれず同僚・清田に背負われ退場したため、容体が不安視されていた。主砲の戦線離脱に、試合前からナインの表情は意気消沈気味。これまでなら笑みを見せていた若手選手らもチームの危機を察したのか、終始無言で黙々と練習に励んでいた。

 もっとも、若手主体のチームだけにこのまま下を向いていては下降線をたどるだけ。CS進出圏内の2位確保にも支障が及ぶ。そこで球団関係者から「今こそあの人が前面に立って、チームを盛り上げてくれれば」と熱視線を送られているのが、ベテランの鳥谷敬内野手(39)だ。

 阪神退団後、今年3月上旬にロッテに電撃加入した鳥谷はシーズン開幕から一軍に帯同。主に代走や代打、守備要員として地味ながらチームに貢献してきた。だが、井口監督が40歳間近のベテランを一軍ベンチに置き続けるのは戦力的な意味合いだけではない。チームにおける精神的支柱の役割もある。

 ロッテOBもこう話す。

「今のロッテは若手が多いので、勢いに乗れば手が付けられないぶん、低迷すると容易に浮上のきっかけをつかめない。そんなチームには首脳陣のゲキより、現場でともに戦うベテランの鼓舞が効果的です。特に鳥谷は長年、阪神という人気球団の中心選手として活躍していたため、重圧下での戦い方や優勝、CS進出を争う場面での気持ちの持ち方などを知り尽くしている。それらを若手に伝授しながら鼓舞していくべき。彼自身が先頭に立って残り試合に臨む意欲を見せれば、若手は必死についてくると思うので」

 チームは西武に3タテを食らい4連敗。3位とのゲーム差も「3」に縮まったが…。背後から忍び寄る獅子を追い払う術」はレジェンドの経験値なのかもしれない。