楽天が22日のオリックス戦(楽天生命)で6―3と快勝。連敗を4で止め、借金を再び1に減らした。

 先発・岸が7回3失点と粘投。史上90人目となる通算2000投球回にも到達し、今季5勝目を飾った。一方の打線は島内の先制適時打、さらにロメロの22号3ラン、23号ソロが飛び出すなど効果的に加点し、リードを広げた。

 試合後の三木肇監督(43)は9回のマウンドに守護神ブセニッツではなく牧田を投入した理由について「残り試合も少ないところでいろんな理由がある。少し雨もあったりとか、選手のコンディションとか、いろんなことを皆で判断しながら。最後は僕が決めるが、今日は牧田で行ってもらった」と述べた。

 前日から2戦連続、かつ1試合2本塁打の大暴れだったロメロには「どうしても追加点が欲しいというところで3ラン、そしてソロ。非常に大きなホームランだった」とコメント。また、偉大な金字塔を打ち立てた岸に関しては「素晴らしいこと。いろいろなことを努力した本人の成果だと思うし、また同時に多くの人にも支えられて達成できた。まだ、これは通過点としてチームのために頑張ってもらいたい」と賛辞を贈った。

 この日は2位・ロッテが敗れたため、その差は4ゲームと接近。しかし、そのロッテに同一カード3連勝を飾った3位・西武との差は1ゲームのままで、いまだ4位と厳しい状況に変わりはない。指揮官は「シーズン終盤になると、いろんなことを思いながら選手たちは本当に必死にやってくれている。何とか残りの試合を1試合1試合、全力で戦っていきたい」と口にし、奇跡のCS進出を諦めることなく見据えていた。