巨人の若き4番・岡本和真内野手(24)が22日のヤクルト戦(神宮)で復活のノロシとなる26号2ランを放った。4番の活躍で巨人が6試合ぶりに快勝。マジックは6となった。

 2点リードの3回だった。無死一塁で岡本はツバメ先発・吉田大喜の141キロの直球をフルスイング。グングン伸びた打球はライナーでセンターバックスクリーンを直撃した。11試合ぶりとなる特大弾。岡本は表情を変えることなくダイヤモンドを一周し、ベンチ前で祝福されようやく笑みを見せた。

 それもそのはず、8日のDeNA戦(東京ドーム)以来の快音で、10月はようやくの2本目だ。若き4番のプライドは傷ついていた。

「昨日の試合もそうですし、今日の1打席目も打てていなかったので何とか打つことができて良かったです」

 これで本塁打は再び阪神の大山と並んでリーグトップに浮上。打点も5点リードの7回一死二塁でダメ押しの中前適時打を放ち「81」とし、堂々の「2冠」に舞い戻った。前日は打点2位に転落し〝無冠〟状態に突入…。元木ヘッドコーチは「本人が一番、悔しいだろうし、本人が打つしかない。気持ち新たにリラックスして打ってくれれば大丈夫です」と、むしろ好機としていたが、その通りの結果となった。

 4番の一発に刺激され2戦連続で1得点と〝寒かった〟打線も松原の3号ソロ、坂本の適時打などで大量得点。投げては先発・サンチェスが7回途中4安打無失点の好投で自身2連勝、8勝目を挙げた。

 V目前の足踏み状態から晴れて脱出。歓喜の瞬間はもうすぐだ。