ロッテ・澤村拓一投手がミラクルリリーフを見せた。

 21日の西武戦(メットライフ)1―1の同点で迎えた8回に3番手でマウンドに上がった澤村。すると、いきなり先頭の金子に右線二塁打を打たれ、栗山への四球と合わせて一死一、三塁の大ピンチになった。

 ここで打席には4回に先制タイムリーを放っている4番・メヒアを迎える。その2球目、内角高めに浮いた149キロのフォークを振り抜いたメヒアの打球はサード・安田と三塁線の間を抜けようかというライナー。これを三塁ベース側へ踏み出しキャッチした安田は、そのまま帰塁し切れない金子より一歩早くキャンバスを踏んでミラクル併殺が完成した。

 この全体絶命のピンチを無失点で切り抜けた澤村は一塁ベンチに帰ると「セーフ」とおどけながら両手を開き安堵の表情を浮かべていた。