過去ドラフト1勝10敗の〝最凶〟くじ運…巨人・原監督の右手は今年こそ上がるか

2020年10月21日 05時15分

昨年のドラフトでも「2連敗」を喫した巨人・原監督(左)

 今年は開運なるか。巨人は20日に東京都内でスカウト会議を開き、26日のドラフト会議に向けて選手の順位付けや当日のシミュレーションなどを行った。すでに近大・佐藤輝明内野手(21)の指名が確実視される中、気がかりなのは抽選に臨む予定の原辰徳監督(62)の「くじ運」だ。監督初就任から実に1勝10敗という引きの悪さから〝抽選イップス〟まで懸念されている。

 スカウト会議後、大塚球団副代表編成担当は気になることを語った。ドラフト会議でのくじ引き役についてだ。原監督のくじ運が思わしくないことは誰もが知るところだが、大塚副代表は「やっぱり監督しかいないでしょ」とキッパリ。その一方で「本人は嫌がってますけど…」と苦笑いしながら本人が難色を示していたことを明かした。

 その兆候は昨年の同時期からあった。ドラフト前のスカウト会議後、くじ引き役について聞かれた指揮官は「決めなかったね。当日の楽しみにしといてよ。はっはっは」とけむに巻き、会議に出席する何人かでくじの練習をして引きのいい方が行くとしたが、当時のスカウト部長は「当然(原監督)です」と言い、結局は原監督が抽選の壇上に立つことになった。

 しかし3球団競合となった星稜・奥川(現ヤクルト)は抽選箱の最後の1枚を引くも外れ。次いで指名した東芝・宮川も西武と競合し、こちらはやや迷いながら先にくじを引くも白紙。最終的に〝外れ外れ1位〟で青森山田・堀田を指名した。

 あまりの引きの悪さに、さすがの原監督もがっくり。報道陣に抽選の様子を聞かれると「もう、そこはいいんじゃない?」と力なく答えるのみだったが、ショックはかなりのものだった。それからおよそ2週間後、報道陣とのふとした会話の中に「抽選」というフレーズが出ると指揮官は「抽選っていうとムシズが走るんだよ」と苦笑い。これに笑いが起きると「いや、なんかねぇ…なんか〝背負っちゃう〟んだよな…」と続けた。

 無理もない。監督初就任時からドラフトの引きの悪さを露呈し、通算11回の抽選で引き当てたのが2008年にソフトバンクとの競合となった大田泰示(現日本ハム)だけ。ちなみに一昨年も1位抽選で根尾(現中日)、辰己(現楽天)と2度外しており、昨年も含めて2年連続で2度外したのだから、さすがにめいってしまったのかもしれない。

 しかし、晴れの舞台で指揮官が抽選の場に立たないのも不自然だ。大塚副代表はスカウト会議の席で難色を示す原監督に「長嶋監督の松井(秀喜)と藤田(元司)監督の原監督でしょ。(それに続いて)監督が(交渉権獲得のくじを持ち)手を上げている夢を見ましたよ」と背中を押したことを明かし「やっぱり監督じゃないとダメだよって言ってるんですよね。絵になるじゃないですか。たぶん大丈夫ですよ。大丈夫なんだよ」と、言い聞かせるように語った。

 今年も壇上でのくじ引きに原監督が立つのは確実。果たしてドラフト本番では満面の笑みで「交渉権獲得」のくじを高々と掲げるシーンはあるのか。