巨人は20日、都内の球団事務所でスカウト会議を開き、26日に行われるドラフト会議に向け、選手の順位付けや当日のシミュレーションなど、約3時間にわたって行った。会議には原監督をはじめ、元木ヘッドコーチ、宮本投手チーフコーチらも出席した。

 注目の1位指名については、すでに近大の佐藤輝明内野手(21)が筆頭候補に挙がっている。報道陣に対応した大塚淳弘球団副代表編成担当は名言こそしなかったが「(指名方針は)変わらないです。確認しましたね、監督も映像を見てね。だってもう、もう10年に1人の逸材ですから。それは間違いないし、変更もないです」と話した。

 万が一、抽選を外した場合は即戦力の投手を指名する方針。その後は流動的になるが、全体では6人を指名し、育成選手は「10名くらいは取りたいなとは思ってますね」(同副代表)。ちなみにレッドソックス等で活躍し、現在BCリーグ武蔵に所属する田沢純一投手(34)については「(リストに)載ってますよ。うちは前にも言いましたけど、独立リーグの励みになるように必ず毎年一人は取る。田沢選手どうこうじゃなくて」と語った。

 ちなみに1位指名有力の佐藤に関しては、すでにオリックスなどが1位指名を公言するなど、複数球団の抽選となることは確実だ。しかし、原監督のくじ運は最初の監督就任直後の2001年から、通算11回抽選に臨み、〝当たり〟を引き当てたのはわずか「1回」という散々なもの。それでも、大塚副代表は「監督以外いないですよ」と語り、自身も当日は入念にゲン担ぎをして本番に臨むことを明かしたが…。

 今度こそ悲願成就となるか。